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勝山健史織物展 「ハレとケ」
2023年7月7日 @ 12:00 AM – 2023年7月10日 @ 5:00 PM
勝山健史 織物展「ハレとケ」
勝山健史氏 ごあいさつ
今年の新作は「ハレとケ」。
糸の使い方で同じ文様のものを他所行きと普段着に織分けております。
ハレの場合は例年通りの生引きした生糸を経に全て並べています。
ケの場合は前述の生糸の間にほんの少し紬糸を混ぜ込みました。
綺麗な中にほんの少しの異質な糸がよく目立ち、裂自体の印象が普段着寄りに見える様になります。あくまでも「綺麗な中にほんの少し」がポイントでした。
味わいのある材料ばかりで織り上げる場合、どうしても素朴で民藝的なものになりがちですが、生引き、塩蔵と綺麗な糸に混ぜ込むことで工藝的に見える様になったと思っております。
勿論、肌触りも心地の良いものとなっております。従来は古い裂などを参考に生地設計しておりましたが、今回は頭の中だけで創り上げた裂なので、皆様のご評価が怖いです。
今年の新作は出来る限り同じ文様でハレとケの対比を見ていただけるように二本ずつ制作させて頂きました。
合わせるきもの、着ていくシチュエーションによって織地合を変える。従来は色、柄のみの選択から生地の選択へと雰囲気違い、ニュアンス違いで着姿を楽しんで頂きたくご提案させていただきました。ご高覧いただきます様、宜しくお願い致します。 勝山 健史
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主催者よりご挨拶
お陰さまで十四回目を迎えます勝山健史織物展が本年も東京代官山にて開催のはこびとなりました。
勝山氏が今年新たなテーマにしたのは「ハレとケ」。
一つの題材(文様)に対し「ハレ」と「ケ」という概念を素材や織りでそれぞれ表現しています。
特に「ケ」の生地は勝山健史の繊細で高貴な生地に異質な糸をほんの僅か入れることで今までにない新しい織物が生まれたように思います。新たな意匠や配色はもちろん「ハレとケ」の生地の表情など素材からデザインする勝山健史の拘りの新作をぜひご高覧ください。
今年三月、文化庁が京都に移転してまいりました。日本の美しい文化を後世に伝承するため近世以前の絹織物を研究しその技術を現代に再構築させたものづくり。日々進化を続ける勝山氏の取り組みを今後も応援いただければ幸いです。
最後になりましたが、本展の開催にあたりご高配賜りました関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
工芸帯地 洛風林 堀江麗子
展覧会詳細
日時:7月7日(金)12:00〜19:00
8日(土)・9日(日)11:00〜19:00
10日(月)11:00〜17:00
会場:代官山ヒルサイドテラス E棟ロビー
東京都渋谷区猿楽町29−8
Tel.03-3461-6902(会期中のみ)
主催・お問合せ:工芸帯地 洛風林
Tel.075-231-6536 又は洛風林websiteのお問い合わせフォームをご利用ください。(お問い合わせフォームは会期3日前までにご連絡お願い致します。)